バドミントン

バドミントン トマス杯2006 決勝戦 観戦記

2006年のトマス杯決勝戦は、前回と同様、中国vsデンマークになりました。しかも、偶然にもS1、S2、D1は前回と同じメンツの対決です。前回は、中国がD1を落としてD2にもつれましたが、今回は・・・。

リン・ダン 2(21-17 21-19)0 ピーター・ゲード

この、中国vsデンマークの試合を占う重要な対戦です。今日のリン・ダンは序盤から抜群でした。スピード、パワー、ネット、体力と全てにピーターを圧倒していました。上がればスマッシュ、前に来れば速いフットワーク、速いタッチで、特にスピードは最後まで落ちることなく、ピーターにスマッシュを打たせる展開にほとんど持っていかせませんでした。点数だけ見れば競った感じが見えますが、試合内容は一方的な試合だったと思います。ただ、そんな一方的な試合内容でも差があまりつかないのがラリーポイント。ピーターもそんなリン・ダンに対し、流れが自分のところに来ることを信じ粘っていたと思います。リン・ダンが各セットの終盤に、ミスを重ねていたら結果は逆になっていたでしょうね。。ラリーポイント怖いなぁ。。大会を通して、ラリーポイントだと体力的にだいぶ楽かなぁと思っていましたが、サーブ権があるときに、レシーブで繋いでミスを誘うという方法が、ラリーポイントでは厳しいため、各選手、常に攻撃スタンスで体力的に結構きついと感じました。

カイ・ユン フ・ハイファン 2(19-21 21-11 21-18)1 イエンス・エリクセン マ-チン・ルンドガ-ドハンセン

前回のトマス杯の時はデンマークペアが勝ちました。今回も熱い戦いが見られましたが、ファイナルは、体力的にきつかったのかデンマークペアがミスを連発して、中国ペアが雪辱を果たしました。一昨日のマレーシア戦でもファイナルは力尽きましたね。でもイエンス・エリクセンは36歳。。すご過ぎる。。全体的な雰囲気はやはり、トップシングルスを取った中国に勢いを感じましたね。

バオ・チュンライ 2(21-12 12-21 21-12)1 ケネス・ヨナセン

2ndシングルスは、バオ・チュンライvsケネス・ヨナセン選手。こちらも前回のトマス杯で対戦しており、激戦でバオチュンライが勝っています。お互いにしっかりつないでミスを待つタイプです。両者とも、ミスをしだすと止まらない印象がありましたが、この対決でも1st、2ndは一方的な試合になって、ファイナルゲームまでもつれました。ファイナルもペースを崩さずしっかりとシャトルを回すバオ・チュンライに比べ、ヨナセンは少しあせっているように感じました。ヨナセンのジャッジミスやネットミスが続いて、中国が勝利です。やっぱりトップシングルスの勝利は勢いがつきましたね。逆の結果だったらデンマークが3-0で勝っていたかもしれません。表彰式では笑顔のないデンマーク選手団が印象的でした。ピーターは次回のトマス杯も出たいといっているようなので期待しましょう!

この試合で気になった点が。。主審は日本の方が行っていたのですが、シャトル交換の際に、いちいち選手を呼び寄せてシャトルのチェックを行ってました。確かに、ペースを変えるためのシャトル交換は行われていると思いますが、そんなに頻繁に交換を要求しているわけでもなく選手も、「?」という感じで呆れていました。相手選手もOK出しているのに呼び寄せ、結局交換OKということがたくさんあり、中には、NGを出して選手にシャトルを返すものの、選手からシャトルの破損を指摘され、慌てて交換OKなんていうお粗末な場面もありました。せっかくの最高の試合が何回も中断してスピーディーな試合にならずにぶち壊しでがっかりでした。