バドミントン

バドミントン世界選手権2005観戦記-(4) MD準決勝-2

世界選手権-4(アナハイム)
~8/20~
★トニー・グナワン&ハワード・バック(WR13位:USA)&ルルク・ハディヤント&ユリアント・アルベン(WR4位:インドネシア)
今大会台風の目となっているUSAダブルスです。トニーグナワンはシドニーオリンピックでインドネシアとしてチャンドラウィジャヤと組み、金メダルを獲得しています。タイトルを総なめにした後、バドミントンでやりたいことは全て終えた。と、突如アメリカに勉強に渡りましたが、やはりバドミントンとは切っても切れない縁ですね。USAでバドミントンにかかわる仕事を行いバドミントンの普及の活動を行なっているようです。ハワード・バックは実はよく知りませんが、ベトナムよりUSAに渡った方らしいです。USAペアの勢いを加速させたのは3回戦のWR1位のデンマークペアとの対戦だったかもしれません。ジャパンオープンの対戦では敗れています。

デンマークペアは、シードと相手の棄権により、このUSAペアとの試合が初戦になります。ベテランペアですが世界選手権の初戦が大観衆を味方につけたUSAペアが相手とあって、力を発揮できないまま敗れ去ってしまいました。対するインドネシアペアはお馴染みのペアです。あまり優勝しているイメージはありませんが、常に上位に進出するペアです。試合は超大観衆を味方につけたUSAペアが勢いのまま1セットを取りました。トニーが前衛、ハワードが後ろから打つというパターンがほとんどでした。ゲーム自体はトニーが上手く組み立てて全てのプレーに安定した力を発揮し、インドネシアペアを攻め立てました。しかし、ハワードもほとんど後ろからスマッシュを打っている状態なのに、良く続けて打ち込んでいたと思います。

2セット目からはインドネシアペアも徐々に雰囲気にも慣れた感じがでて、競った良いゲームになりました。ハワードは自らを奮い立たせるように、こぶしを振り回し、雄たけびを上げながら観客を煽りまくってました。審判に注意をされましたが、そのパフォーマンスがアメリカの応援をくすぐったのでしょうか、更に大声援を浴び2ndゲームは一進一退の展開となりました。迎えた2ndゲームの終盤に、ルルクが痛恨のジャッジミス。かなり悔しがっていたので、レフリーの判定ミスかもしれません。USA応援団に大ブーイングを浴びたルルクは、その直後に1本イージーミスをするとそのまま集中力がぶち切れて、ミスを重ねてそのまま敗れ去ってしまいました。

あれよあれよと決勝進出です。荒削りでイージーミスも多かったハワードでしたが、トニーが前衛でも競り勝ち、レシーブも本当に安定した力を発揮し、ゲームの主導権を一人で握っているように見えてめちゃめちゃオーラを感じました。